貸衣装の打掛は、色と柄だけでなぐ寸法も確かめる

2011.05.11

打掛は小袖の上にうちかけて着たところからつけられた名まえです。本来は白無垢のものでしたが、最近は刺しゅうや唐織などの色ものが多くなりました。表地は、昔から婚礼用として緞子、綸子が使われましたが、現在はこのほか鶴、鳳凰、松などのめでたい地紋の緞子、綸子などに、好みの模様を刺しゅう、摺箔、染などで飾ることが多くなりました。金欄や錦織などの織物も使われています。そして、裏地は紅絹か緋羽二重を使います。打掛は裾を引くのが特徴ですが、身丈が着丈より四十センチくらい長いのが適当です。ですから、貸衣装の場合は、色と柄だけでなく寸法も確かめることがたいせつです。また、打掛の下に着る振袖の掛下長着は二枚重ねにします。上着の表地は、白羽二重、または白か赤の綸子、地紋は吉祥文様。裾まわしも表と同じ無垢仕立てにします。下着は、白羽二重の無地でやはり無垢仕立てに。長槌絆は掛下長着と同色の紋縮緬か白羽二重。半衿も白羽二重または白地に金銀の刺しゅう入り。掛下帯は掛下長着亙共地で文庫結び。帯じめは白羽二重の丸ぐけ、帯の左わきに袋にはいった懐剣をさし、筥迫を懐に入れます。草履は紅白重ねか、金銀。足袋は白絹をはきます。しかし、全部を白一式に、清楚で美しくまとめるには必ず新品であることが条件です。貸衣装の場合は色もののほうが無難で、金銀、赤などと調和よく使えば、一言単に仕上がります。