21世紀マンションとは

2011.07.06

食器洗い乾燥機、いわゆる皿洗い機が普及したこと。「21世紀マンション」では、システムキッチン内にこの食器洗い乾燥機をビルトイン(組み込み)することが多い。これがあれば、食事後の食器類をシンクに積み重ねることがなくなる。食器洗い乾燥機に皿や茶碗を入れ、スイッチを入れれば乾くまで自動運転される。これもキッチン内をきれいに保つうえで有効となり、キッチンのオープン化を推進した立て役者になるわけだ。そして、IHクッキングヒーターと高性能な換気扇が普及したことである。IHクッキングヒーターは電気で磁力線を発生させ、その磁力線が鍋を発熱させる方式のコンロのこと。炎が発生しないため火事の心配が少なく、もし鍋をかけっぱなしで出かけても、自動的に消えるから安心だ。ヒーター面が平らなパネルになっており、すき間もないから掃除も楽、といった新時代の調理器具である。このIHクッキングヒーターに触発され、ガスコンロでも汚れにくく、掃除がしやすい製品が登場。電気、ガスどちらの方式を選んでも、コンロまわりをきれいに保ちやすくなった。加えて、換気扇も進化して油煙や臭いを強力に排気。コンロまわりの汚れと異臭がさらに怪減された。以上、三方向の進化によって、キッチンは汚れにくくなり、水はね音の小さなシンク・静音シンクの開発でキッチンの騒音も減った。だから、オープン・キッチンにしても問題が生じにくくなったのである。短所が問題にならなくなると、俄然、脚光を浴びるのがオープン・キッチンの長所。調理が孤独な作業ではなくなり、子どもの様子も見やすい。加えて、キッチンが広々して明るくなるというメリットもある。短所がなくなり、長所だけが残っているのなら、誰だってオープン・キッチンを選ぶだろう。それで、オープン・キッチンが増えたというわけだ。「21世紀マンション」は、キッチンひとつとっても20世紀と大きく変わった。その原動力のひとつが設備機器の進化であることは間違いない。