自立した女とべったり男「先生、私、母の知人から紹介されてお見合いしたんだけれど、まだ結婚する自信がないの。私、やっぱり一人でいる時間がないと、ダメでしょ。だからその相手に結婚しても自分の部屋がほしい、つて言ったんです。そうしたら、ウーン、つてあきれられちゃった」A子さんは、もともと大と一緒にいるととても疲れてしまうたちなのだ。といって大とかかわれない、ということではない。ただ一人で過ごすひとときがとても大切なたちなのである。A子さんは一人のひとときを絵をかいたりして過ごす。バイトの疲れもI大のひとときで楽になる。親しいボーイフレンドもいるが、彼はすでに結婚している。何でも話せてわかりあえる相手なのだ。ボーイフレンドとは、会いたい時だけ会うという関係だ。お見合いして結婚をすすめているA子さんの母親は、A子さんのそうした傾向を理解できず、彼女をわがままな性格ととらえているらしい。母親はA子さんに、「結婚しても夫は毎日外で働いているんだから昼間は留守。とくに一人の間なんて気にすることはないんじゃない」と言ったそうである。一人のひとときが何より大事、という人がいる。それがないと気分がおちこんだり、イライラしたりするのである。親しい人と一緒にいるのはもちろん楽しいけれど、一人でいる時間も大切、という人である。ところがこうした感覚は、そうでない人にとっては全く理解できない、ということがある。B子さんは企画イベント会社につとめるキャリア型の女性。明るく美人で恋人もいたのだが、最近別れてしまったという。理由は、「息がつまりそうだったから」。仕事が終わりほっと一息ついて、さあコーヒーを一杯のもうかな、ちょっと青山のブティックをのぞこうかな、と思う瞬間、ケータイに彼から電話が入る。「これから会おうよ」B子さんは思う。ちょっと一人でのんびりしたい目だな、と。しかし彼に会いたい気持ちもあるし、彼の気分もそこねたくないので彼と部屋で会う。性交渉をし、かるく食事を作って一緒に食べ、もうそろそろ帰ってくれないかな、と思っても彼は音楽を聴いたり、おしゃべりしてなかなか一人にしてくれない。翌日の仕事のだの準備もしたいし、内心B子さんはイライラする。でもそんなB子さんの気持ちは彼はわからないのだ。彼は趣味もなく、とくに友人も多くないので毎日B子さんにべったりなのだ。そんな毎日で息苦しくなったB子さんは、誘いの電話がかかってもなるべくオーケーをしないようにして自分の時間を作ろうとしたそうだ。案の定、彼は機嫌をそこね、「毎日一〇回くらい、嫌がらせの電話をかけてくる」ためB子さんはすっかり嫌になり、別れることにしたという。あまりにも女性に依存し支配しようとする男性に対して息苦しさを感じたケースである。B子さんも、「やっぱり一人でいる時間がはしいんですね。別に彼と一緒にいたくないということじゃなかったんだけど、ありにもべったりして自分の時間をもてないのが苦しかった。あんな人と結婚したら大変」とすっかり男性恐怖症になってしまったという。
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