国産車開発にこだわってきたASEAN諸国

2011.11.22

韓国、台湾といったNIES諸国から、目をASEANに転ずると、この地域全体について、日本の自動車メーカーのプレゼンスがすこぶる大きいことに気づく。今やASEAN主要4力国の自動車生産は、タイが130万台、マレーシア41万台、インドネシア2万台、フィリピン8・5万台だが、このうちの8割以上は、日本車もしくはその源をたどれば日本メーカーの開発した車の派生車である。とくに日本の自動車メーカーは、会社によって若干の濃淡はあるが、早いところは1960年代からASEAN各国の自動車国産化政策に協力し、最初はSKD生産(セミノックダウン)→KD生産(ノックダウン)→CKD生産(コンプリートノックダウン)と、組立の高度化精密化を計りながら技術移転に努めてきた。

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ASEAN諸国の自動車国産化政策は、アッセンブラー(組立メーカー)だけでなく部品メーカーにも及び、徐々に現地部品調達率を上げていくことが求められた。元来、こうした国々は、タイを除いて植民地統治時代が長く、第一次産品(農作物やゴムなどの原料商品)の供給地で、いわゆるモノカルチャーの国だったから、工業化が遅れていた。