いかがであろうか、こんな家の造りようをすると、部屋から物が消え去るので、部屋が狭くても広く住める。間取りをうまくつくれば、家全体の面積を大きくしなくても広く住むことができる。これをさらに広く住むには、部屋の区画をできるだけ取り去るのが良い。個室ではそうはいかないが、居間・食堂・台所・茶の間など、家族空間と呼ばれる部分はひとつながりの空間にする。この場合、考えるべきことは、大きな1室にするのではなく、部屋と部屋が角の部分で重なり合うような形にすると良い。アルコーブと呼ばれる部屋の隅があちこちにあって、中心部が広く残る。電車の中でも隅の座席が好まれる心理に思い当たれば、アルコーブの意味が分かると思う。「家は小さいのに、中に入ったら広いのに驚いた」と言わせる家になる筈だ。